美味しいペーパードリップ珈琲の淹れ方
「自宅で美味しい珈琲が飲みたいけれど、なかなかうまくいかない…」そんなお悩みはありませんか?
実は、美味しい珈琲を淹れるために特別な技術は必要ありません。ポイントを押さえれば、誰でも簡単に香り豊かな一杯を楽しめます。
ここでは、初心者にもおすすめの「ペーパードリップ」での基本的な淹れ方をご紹介します。覚えておきたいのは、たった5つのポイントだけです。
【1】 豆の量を正しく測る
まずは豆の分量から。基本は「お湯100ccに対して豆10g」です。
マグカップ1杯(約300cc)なら30g、2人分(約600cc)なら60gが目安になります。
お手持ちのコーヒースプーンが何gかを確認しておくと便利です。多くのスプーンは10gまたは7gに設計されています。
【2】 お湯の温度は92℃が理想
お湯はまず沸騰させてカルキを飛ばし、その後コーヒーポットに移します。
金属製のポットに移すだけで、ちょうど抽出に適した約92℃に下がります。温度計を使わなくてもこの方法なら簡単・正確です。
※湯量の調整がしやすいように、注ぎ口の細いコーヒーポットを使ってください。
【3】 抽出前の「蒸らし」で味が変わる
粉に少量のお湯をそっと注ぎ、全体をしっとりと湿らせたら20秒ほど待ちます。この「蒸らし」の工程が、珈琲の香りと旨味を引き出す鍵になります。
「蒸らし」の間に、豆の油分がなじみ、成分が均一に抽出されやすくなります。
香りを楽しみながら、表面のキラキラ光る小さな気泡が落ち着くのを待ちましょう。
【4】 お湯は「中心だけ」に、数回に分けて注ぐ
蒸らしが終わったら、抽出に移ります。
お湯は粉の中心部だけに注ぎ、500円玉くらいの円を描くように回し入れてください。豆が新鮮ならふっくらと膨らんでくるはずです。
注意点は以下の2つ
🎯 お湯をペーパーや外周にかけないこと。
🎯 お湯を最後の一滴まで落とさないこと。
ペーパーや端に注ぐと、雑味の元になるアクが混ざってしまいます。
また、落としきった最後の液には不快なエグ味が含まれているため、必ず最後まで落とさず、少しお湯が残っている状態でドリッパーを外しましょう。
【5】 味の違いを自分の舌で確かめてみよう
実際に味の違いを感じてみたい方は、簡単なテイスティング実験をしてみてください。
1. 上記の方法で淹れた珈琲を2杯用意します。
2. 片方に「最後まで落としきった珈琲」をスプーン1杯ほど加えて混ぜます。
3. 飲み比べてみると、雑味のある後味の違いに驚くはずです。 この違いが「最後まで落としきらない理由」をしっかり教えてくれます。
★まとめ:コツをつかめば、誰でも美味しく淹れられる!
ご紹介した方法は特別な技術がなくても実践できますが、お湯の注ぎ方だけは少し練習が必要です。
とはいえ、ほとんどの方が数回の練習でコツをつかめますので、安心してチャレンジしてください。
ご自宅でも、珈琲専門店のような味と香りをお楽しみいただけます。ぜひ、あなただけの美味しい一杯を見つけてください。
(※注ぎ方のイメージが難しい場合は、下記の動画をご覧ください)